【しまなみ海道】全長約80km、サイクリング初心者が挑戦してみた! 結果と感想
しまなみ海道走破を目指して
はじめに
こんにちは、ビッグいくらちゃんです。
今回、しまなみ海道サイクリングに挑戦してみました!わたくし、サイクリングの経験は特にありません。
なぜ挑戦したかというと、単なる思いつきとノリです。
もちろん何も知らないので、挑戦する前に「しまなみ海道 サイクリング」などとGoogle先生に尋ねてみるわけですね。
そうすると、公式サイトやアフィリエイトサイトで 「ここで自転車借りられるよ!」とか「こんなオシャレスポットがあるよ!」とか「全長このくらいだよ!」みたいな客観的な情報が集まります。情報は集まるんですけど、わからないんですよ。
リアルが。
全長約80kmっていうけど、初心者でも全部いけるのか、何時間くらいかかるのか、どのくらい大変なのか、どういう服装がいいのか、荷物はどうしたらいいのか、どういう道なのか。わからないことばかり。
このブログではリアルはどんな感じだったのかを伝えるべく、尾道から今治にかけてのしまなみ海道サイクリングコースを超主観的感想付きで紹介していきたいと思います!!
長いので時間がない方はまとめだけ読んでくださいね
しまなみ海道とは
しまなみ海道は、広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ瀬戸内海縦断ルート。尾道側から順に、向島-因島-生口島-大三島-伯方島-大島と6つの島が橋で結ばれています。詳しくは他のサイトを見てください、ということで割愛。
前提となる挑戦者情報
年齢: 20代前半
性別: 女性
サイクリング経験: なし(通学でクロスバイクに5分乗る程度)
運動経験: あり(同年代の女性と比べて体力は結構ある方)
時期: 8月下旬
服装: 速乾性のジャージ(サイクリング用の物は持っていません...)と運動靴(ランニングに使う感じのやつ)、身体に密着するベルト型バッグ(海外旅行の盗難防止用に買った本来ランニングに使うみたいなやつです)
グループの人数: 6人(大半が男性、運動経験あり)
自転車の調達: レンタサイクル(尾道で借りて今治で乗り捨て)
コース: 尾道〜今治(今治でレンタサイクル乗り捨て後、バスで尾道へ)※大きい荷物の置き場に困るので尾道側で2泊してこのような行程にしました
はい。こんな感じです。ではでは、しゅっぱーーつ!!!
【尾道〜向島】
さあ、始まりました。待ちに待ったしまなみ海道サイクリング!!
尾道駅AM8:30。天気は、、、
雨☔️
大雨☔️☔️☔️
いやいやいや。え〜〜〜〜〜
私はですね、思い描いていたんですよ。いろんなサイトに載ってるしまなみ海道の真っ青な空を。
目の前、いや頭の上にあるのはどよーーんとした灰色の雲。
話が違う、、、
でも諦めるのは早い。小雨になる確率が高い、あわよくば止むかもしれないという希望がありまして、決行することに。
さてさて、
尾道駅を出て徒歩3分くらいの場所のレンタサイクルターミナルで自転車を借ります。ママチャリ、クロスバイク、電動自転車などの種類の自転車がたくさんありました。
私はギアが7段階あるブリジストンのクロスバイクをチョイス。ヘルメットも付いてきます。
ちなみに料金は、尾道で借りて今治乗り捨てで2000円です。(レンタサイクル料金1000円+保証料1000円←乗り捨てだと帰ってきません)
出発前にレンタサイクルターミナルのおじさんにこう言われました。
「この天気だけど本当に行くの?」
一同顔を見合わせつつ、意を決して
はい、、、
と答えると
「そのくらいの覚悟がないと今治まで走りきれないよ」
とにっこり。いや、ニタニタ。
え、、、そんなキツイんですか、、、
一抹の不安にかられながらも、まぁ行っちゃえ!
尾道から向島は自転車・歩行者用の橋がないのでフェリーで渡ります。運賃110円、約5分です。
雨が小雨になってきた。
【向島〜因島】
向島に着きました!
時刻はAM9:00。漕ぎ出します。
しまなみ海道のサイクリングコースは青線が引かれているので、それに沿って行く形になります。
ちょっと小雨だけど、やっぱ自転車気持ちいいな〜
なんて思った2分後
豪雨
ハ???
勘弁してくれ
ちょっとみんなの思考が停止してしまったのでコース脇にあった屋根のある駐車場で雨宿り。
「え?まだ漕ぎ出して2分だよね?」
「うん...」
「雨雲レーダー見てみるわ」
「あ、うーん、この雲行ったらマシになりそう」
3分くらいで弱まってきたので気を取り直して再出発しました。
まぁまぁ速いスピードで風を切って走っていきます。漕ぐこと数分、海側に出ました!
海ーーー!!!
天気が微妙とはいえやはり海を見るとテンションが上がります。
フーーーッッ!!!
という感じで海沿いを走ります。
そのうち橋が見えてきました。1つ目の橋、因島大橋です。
橋だ!!!すげぇ!!!
まぁここでもテンションが上がるわけです。
海の真横を橋をチラ見して走る(スピード出してて眺めるほどの余裕はない)。なんて気持ちがいいのでしょう。雨だけど。
気持ちよく漕いでいると、だんだん緩やかな上り坂になってきました。ギアを4くらいにしてちょっと強めに漕ぎ続けます。
ここで気付くのです。
あれ、橋めっちゃ上にない???
そう、橋はめっちゃ上にあるのです。
海側から内陸に回り込んで、二輪車と歩行者専用道に入ります。
え、、うそやん、、、
私がそこで目にしたものは、蛇行しながら永遠に続く坂。しかも結構な角度の坂。
グループの男性陣に置いてかれないように気合いを入れて漕ぎます。
しんどっ。
ギアが3になり、2になり、、進まねぇよっ!3に戻し、、重いっ、!2になり、、
やっと橋のスタート地点に着きました。
きっっつ。
これあと何セットもやるの?!マジかよ!!
って気分になります。
因島大橋は上が自動車道、下が自転車、歩行者道になっています。
スタートはこんな感じ。
雨宿りからここまでノンストップ、写真を撮るために1分ほど止まりました。
最初の橋です!!因島へGo!!
【因島〜生口島】
橋を渡り終わり、因島上陸。
ここからは天国。先程のような蛇行した坂道を、今度は下ります!!!
やったーーー!!!
対向車に気をつけつつ、風を切ってスピードに乗りながら下ります。これぞ爽・快・感☆ってかんじです。永遠に下ってたいな〜。下り坂のまま今治に着かないかな〜。
そんなはずもなく、下り坂終了。
上りで消費した体力が回復したので、海や畑を見ながらどんどん走っていきます。
因島の途中、LAWSONに立ち寄りお手洗い&飲み物休憩。5分くらいかな。
因島は島の中でもちょいちょいアップダウンがありました。
はい、因島も終わりに近づくにつれてだんだん見えてきます。
ヤツが。
最初の因島大橋が見えたときはその姿に興奮しましたが、はやくも2つめにしてその感情は消え失せます。どちらかといえばむしろ、
ヤツが来やがった、、
という気持ちになります。
再び戦いが始まる、太ももとお尻の筋肉に喝をいれねばと思って上り始めましたが、
さっきほどでもない。もちろんちょっとはきついけど。
これ以降の橋は因島大橋と異なり車と同じ橋の上を通ります。
次は生口島です!!
【生口島〜大三島】
生口島到着!
この島は海沿いに沿って平坦な道をずーっと走ります。
あぁ、なんて幸せなんでしょう。生口島大好き!!(上り坂嫌悪がすごい)
生口島には瀬戸田港があり、尾道と結ぶフェリーが出ています。それもあってお店もいっぱいありそうでした。ちなみに生口島はレモンの島と呼ばれているそうで、レモン的なものがいろいろありました!
途中、お寺の中にあるインスタ映えスポット、未来心の丘という所に立ち寄り、写真を撮りました。
曇天。
ネット上のインスタ映え写真との差がすごい。
でも大理石綺麗でした!!地中海はこんな感じなんですかね、行ったことないです。
写真を撮ってたら思いのほか30分弱経ってしまったので急いで出発。
多々羅大橋が見えてきました。(もうこの時の心情は省略します...)
キツさレベルはさっきの生口橋と同じくらいです。ゆーていける、って感じ。
じゃーん。いいですよね!
やはり橋の上を走るのは気持ちが良いです。この辺になるとだいぶ慣れてきてます。
そしてこの橋の途中に県境があります。
【生口島〜大三島】
大三島はでかいです。でも、サイクリングルートは外周の一部なので、ガイドブックに載ってるお店たちは遠くて行けません。残念、、
多々羅大橋を下り終えたところで、36,7キロくらい。半分弱です。
ちょうどお昼時だったので、道の駅のレストランに入りました。
食べていてふと外を眺めると、
どしゃ降り!!!!
食べ終わって出てきたら小雨になっていたので、ナイスタイミングでした。
普段の行いがいいんですね。ありがとうございます。
さて、ここで靴の中の様子が恐ろしいことになってそうだなーと心が曇るわけです。
雨&泥&汗が染み込んだ靴下と靴が発酵してもうとんでもないことになっている。
足がそう叫んでいる。
聞こえないふりをして、残り半分、出発!!
【大三島〜伯方島】
省略。
【伯方島〜大島】
省略。
【大島〜今治】
大島到着!!!
最後の島です。残る橋もあとひとつ。
あと一粒の涙で
あと一言の勇気で
今治に着く!
橋を下り終えてすぐの小さな漁港で一旦停止し、最後のルートを確認っ!!ウキウキ!!
えーーと、
これは何??
、、、。
頑張るしかない。
やがてすぐに上り坂が始まりました。
長い、、
雨が降ったり止んだりで体力も地味に消耗されてるし、サドルでお尻が痛いし、足の筋肉も限界だよ、、
もうこれ上りきれないよ、、
横を走り去る車に乗せてもらいたい。
もう半泣きで笑ってます。
峠の頂上で前を走ってるグループの仲間が止まるのを見た途端、スイッチが切れてしまいました。
ちょっと降りて手押し(ズル)
峠の頂上です。特に景色も何もありません。ただ車道があります。
やっと下りだ、
でも嬉しくはないんです。
下り坂もいつのまにか爽・快・感☆ではなく、嫌悪の対象になってしまったのです。(この時点で上り坂は憎悪の対象)
どうせ上るんなら下るんじゃねぇよ!
っていう気持ちになりました。#自然とは
下ってしばらくすると、また橋が見えてきました。最後の橋、来島海峡大橋です。
これがまたすげー上にあるんですよ。
もう、すげー上。
でも最後なので、ラスボスを倒しに行く勇者の気持ちで漕ぎます。
漕ぎます。
漕ぎます。
着かない、、、
漕ぎます。
また最後で諦めて手で15mくらい押します。
来島海峡大橋!!!
長いっ
橋が始まっても若干の上りが続きます。3分の1くらいまで来ると、上り坂も終わり!!
テンションが上がります。
最後だーー、、
橋を下り終わり達成感に浸る。
ここから今治駅まで地味にかかりました。
今治駅着!
PM16:00。ちょうど7時間かかりました。間に写真撮ったりご飯食べたりした時間が合計1時間くらいなので、走ってたのは6時間くらいでしょうか。
遠かったぁぁあ
お尻痛かったぁぁあ
まぁでも楽しかったぁぁあ
今治駅の脇のレンタサイクルで自転車を返却。
全身雨と汗で湿っていたので銭湯へ。
良き。
着替えは持っておらずもう一度同じものを着るハメになりましたがそれでもスッキリしました。
今治の名物であるらしい、豚肉玉子飯を食べる。
めちゃめちゃ美味い。
PM19:30発のバスで尾道方面へ。
こうしてしまなみ海道のサイクリングは幕を閉じました。
まとめ
総距離約80km
移動時間 7h(自転車で走ってたのは6h)
初心者がしまなみ海道を走ってみてわかったこと
①坂を憎むようになる。
②お尻が痛すぎて麻痺する。
③靴下と靴の臭いがこの世のものではなくなる。
④景色が綺麗。
⑤達成感がやばい。
これを踏まえてやるかやらないかはあなた次第!
キツかったけど楽しかったです。確実に思い出に残る旅になりました。
ただ、雨の日はやめた方がいいと思います笑。
あと絶対1人だったら諦めてたので、仲間は多い方が良さそう。
ではでは!!